ダイヤのA

結城哲也

制服

年が明け、卒業を控えた2月。

自由登校になっていた。

なので暇な日は学校に来ている。

結城君は大学の練習に既に参加しているので、毎日会えるワケでは無い。

今日も練習らしいので、私は学校に来ていた。

ところが昼前になり、メールが届く。

『大学野球部内でインフルエンザ多数で休みになった。帰りにうちに来ないか?』

一緒に帰っている時に、何度もお邪魔した家。

『学校出たら知らせるね』と返信を入れる。

そして友達とワイワイした後『今から向かいます』と連絡を入れた。

家に着き、呼び鈴を鳴らす寸前に名前を呼ばれた。

庭で素振りをしていた結城君だ。

そして一緒に中に入り、リビングでお茶の準備をしてから彼の部屋へ。

「学校どうだった?結構人が来てるのか?」

「どうだろ・・・半分いるかな?ってくらい」

そして学校であった事などを話していると、いつもまにか一人で喋っていた。

結城君にじっと見られてる事に気付く。

「な、なに?」

「いや、その制服姿ももう少しなんだな」

「え?」

すっと結城君が距離を縮めてくる。

顔が近くなったと思ったらキスされていた。

それと同時にゆっくりと、制服のボタンが外されて行く。

「て、てつ・・・んっ・・・」

「こうしての制服を脱がせるのも後僅かだな」

「ばか・・・」

そしてゆっくりと押し倒され、彼の重みを受け止めた。




2016//08/05